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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 26,713 字 · 54 頁
オルゴールが鳴っておよびの時だけしか入らないのです。十一時にオルゴールがなりましたが、カギがなくてはいれませんでした。それ以後は、私がここにいるうちはオルゴールはなりません。旦那様は熟睡だと安心しておりました。私がここにいたのは十二時半ごろまでで、中食に下へ降りてからは、概ね女中部屋にいました」
「ほかに怪しいと思ったことはないかね」
「申し上げただけが全部です。カギを盗んだ人が北のドアから忍びこんで旦那様を殺したのだと思います。私が隣室に控えている最中でも、北のドアから入ってきて殺すことはできます」
「お前は、自分がここに居る間に主人が殺されたと思っているのか」
「いいえ。そのとき殺したのではないでしょうが、私が見張っていても殺すことができたという意味です。たとえば伊助さんにしても、庭木戸から戻ってきて殺すことができます。しかし伊助さんは犯人ではありません」
「どうして分るね」
「あの人が殺す筈はありません」
それから訊問は家族全員に一巡した。特に注目すべき者は、犯人であるなしは論外として木口成子が筆頭であろう。大伍とナミ子のほかに全作の日常に近侍していたのは彼女だからだ。