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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 30,755 字 · 62 頁
また手をとってみちびかれてしばらく歩くうちに、大通りへでた。
「まッすぐ行くと虎の門よ」
と女が道を教えてくれて、別れた。
翌日、芝山内の山門の前、道のマンナカに大石が一ツころがっていた。酔ッ払った奴のイタズラではなさそうだ。二三十間はなれた道端の庚申塚の石だが、それをここまで運ぶには大の男の四五人がかりで全力をあげてやっても危いような仕事だ。
「まさか天狗のイタズラでもあるまいが」
と、納所坊主が寄り集って大ボヤキ。この大石をどかさないと、人が通れない。それを見て、どうかしましたか、と人が集る物見高さ。
「へえ、この石を、ねえ。オイ。天狗のイタズラだってよ」
というわけで、たまたまこれが女相撲の小屋まで伝わったから、それじゃア花嵐が妙な女にたのまれて動かしたのはその石かも知れないと気がついた。このことが口から口へと伝わって、
「花嵐が狐に化かされて何百貫の大石を芝山内へ持ちこんだそうだぜ」
と評判がたった。やがて珍聞の記事にもでた。そのときはもう女相撲の一行はこの土地をひきあげていた。そしてこの出来事は忘れられてしまったのである。
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