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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 26,208 字 · 52 頁
それを読むと、新十郎の顔は霽れた。
「たぶん、こんなことが起っているだろうと期待していましたよ。よろしいですか。伊之吉の手紙を読み上げますよ。結城新十郎さま。あなたがすでに見破った通り、蛭川真弓を殺した犯人は私です。私がここに来た時は蛭川真弓が父を殺した犯人だとは知りませんでした。今から二年ほどになりますが、加治景村さんの小屋が風に倒れて私の小屋で一しょに一夜をあかした晩に、あの方の土蔵を破った犯人の残した品々をきいて、父を殺した犯人が分ったのです。加治さんの口からそれをお訊きになればお分りになるでしょう。私は計画をねり、三度も東京を往復して充分に成算を得た後に、彼が父を殺したように私が彼を殺しました。私は彼を殺したことが悪いこととは思いませんので、山人とともにここを去り、永久に山から山に移り住んで一生を終ります。たぶん私を捕えることは不可能でしょう。なぜなら、ある種の人間にとっては山は無限の隠れ家だからです。伊之吉より」
新十郎は一同を見まわして、
「彼がどうしてこの置き手紙を残して行方をくらますに至ったと思いますか」
「あんたが神の矢と面を盗んだからさ」