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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,134 字 · 43 頁
ある日、お客を招んだ宴席の女主人が正二郎をひそかにひきとめて、
「旦那、駒千代というは妓はお気に召しませんでしたか。この土地から出たばかりで、定まる旦那もないのですが、気立もよく、身寄もない妓で、旦那に迷惑をおかけすることもないようですが」
と持ちかけた。人の心が顔に現れるとでもいうのか、まるで彼の心を見抜いたように時を得た至妙な話。正二郎はその宴席で始めて見る駒千代のやさしく華やかな姿に見とれて、さてさて美しい妓があるものと深く心に思いとめた直後であるから、人生は微妙なものだ。渡りに舟とよろこび、女主人に駒千代の心をたしかめてもらうと、あの物静かな旦那なら定めしやさしく親切にして下さるでしょう、異存はございませんという即答で、めでたく話がきまった。女主人が何かと加勢して、然るべき家も見つけ、以前この土地で芸者をしていたお龍という婆さんが身寄がなくて今もって待合の女中をしていたのを駒千代につけてやり、
「あなたは駒ちゃんに仕えるわけじゃアありませんよ。駒ちゃん同様あなたの御主人様は旦那ですから、よく忠義をつくして、その代り、一生旦那に面倒を見てもらいなさい」