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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,134 字 · 43 頁
旗本の扱いどころか、下僕の扱い。給料がないから、下僕以下。下僕に対するイタワリも遠慮もない。
だんだん様子が分ってくると、彼を聟にむかえたも道理。お米は名題の淫奔娘で、すでに三人も父なし子を生み落して里子にだしており、この界隈からは然るべき聟をむかえることができない娘であった。
また清作が娘のお米に対する態度も冷淡である。清作はお米が自分の子ではあるまいと疑っていた。娘に似て母のお源も淫奔だった。清作と結婚まもなく、専信という美貌の僧との取沙汰があった。そして生れたのがお米であるが、醜男の清作に似たところはなく、どことなく専信の面影を宿していた。その時以来夫婦の仲は冷えきってしまったのである。清作はお茶屋遊びをはじめたし、お源も時々人々の口の端にたつ行跡があった。そういう家庭に育ったお米が淫奔なのは自然であろう。清作が全てに堪ていたのはフシギだが、鬼のような人間が何十年も怒らずにいることがあるものである。怒るということは必ずしも鬼の行跡ではないものだ。
正二郎が聟にはいると、鬼の本性がハッキリしてきた。その時までは、そこは彼の家庭であり、お源とお米は家族であったが、正二郎が来てからは、そうではなかった。