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せいざ

星座

有島 武郎

線上閱讀有島 武郎《星座(せいざ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 118,460 字 · 235 頁

青空文庫

家族の人たちに対しても彼はそれに手加減をする理由は露ほども見出さないのだ。

清逸は上京の相談で家に帰りはしたが、自分の健康が掘りだしたばかりの土塊のような苛辣な北海道の気候に堪えないからとは言いたくなかったので、さらに修業を続けたいのだというよりしかたがなかった。父は清逸が物をいいだす以上は、自分の智慧ではとても突き崩せないだけの考慮をめぐらした上で物をいうと知りぬいていたから、母に向う時のように、頭からけなしつけて二の句を吐かせないというようなやり方はしようにもできなかった。しかしながら今度の事は父にとってたしかに容易ならぬ難題であったに相違ない。清逸は始めから学資は自分で何んとかするといってみたが、父としてはそれが堪えられないことだったらしい。清逸のことだから元来羸弱な健康を害ねても何んとかするであろうが、それまでの苦心を息子一人にさせておくのは親の本能が許さなかったろう。しかしそれにも増して父に不安を与えたのは、かくては清逸がだんだん父母から離れていくだろうということだったに違いないのだ。

父は自分が一種の怠け者で、精いっぱいに生活をしてこなかったのを気づいている。