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さいこにほんのじょせいせいかつのこんてい
最古日本の女性生活の根柢
折口 信夫
線上閱讀折口 信夫《最古日本の女性生活の根柢(さいこにほんのじょせいせいかつのこんてい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,493 字 · 19 頁
そういうところは、すべて男性と考えやすいのであるが、中天皇の原形なる女帝がなお多くあらせられたのではあるまいか。
沖縄では、明治の前までは国王の下に、王族の女子あるいは寡婦が斎女王同様の為事をして、聞得大君(ちふいぢん)と言うた。尚家の中途で、皇后の下に位どられることになったが、以前は沖縄最高の女性であった。その下に三十三君というて、神事関係の女性がある。それは地方地方の神職の元締めのような位置にいる者であった。その下に当るのろ(祝女)という、地方の神事官吏なる女性は今もいる。そのまた下にその地方の家々の神に事える女の神人がいる。この様子は、内地の昔を髣髴させるではないか。沖縄本島では聞得大君を君主と同格に見た史実がない。が、島々の旧記にはその痕跡が残っている。
三 女軍
万葉および万葉以前の女性とさえ言えば、すぐれて早く恋を知り、口迅に秀歌を詠んだもののように考えられてきている。しかしこれとてもやはり、伝説化せられたものに過ぎなかったのである。佳人才女の事蹟を伝えたのは、その女性自身の作と伝えながら、実は語部の叙事詩それ自身が、生み出した性格でもあり、作物でもあった。