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さいしゅうせんそうろん
最終戦争論・戦争史大観
石原 莞爾
線上閱讀石原 莞爾《最終戦争論・戦争史大観(さいしゅうせんそうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 頁
である。要するにこれは私の三十年ばかりの軍人生活の中に考え続けて来たことの結論と言うべきである。空想は長かったが、前に述べた如く真に私が学問的に戦史を研究したのは、主としてフリードリヒ大王とナポレオンだけであり、しかもその期間も大正十五年夏から昭和三年二月までの約一年半に過ぎないのである。研究は大急ぎで素材を整理したくらいのところで、まだまだ消化したものではなく、殊に私の最も関心事であったナポレオンの対英戦争は、その最重要点の研究がまとまらずにいるのである。最終戦争論に論じてあるフリードリヒ大王以前のことは真に常識的なものに過ぎない。
私は常に人様の前で「軍事学については、いささか自信がある」と広言しているが、このように真相を白状すれば誠に恥ずかしい次第である。日本に於ける軍事学の研究がドイツやソ連の軍事研究に比し甚だ振わないことは、遺憾ながら認めざるを得ない。私は、戦友諸君はもちろんのこと、政治・経済等に関心を有する一般の人士も、軍事につき研究されることを切望して止まないのである。
満州問題で国際連盟の総会に出張したときに、ある日ジュネーブで伊藤述史公使が私に、「日本には日本独特の軍事学があるでしょうか」