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さいしゅうせんそうろん
最終戦争論・戦争史大観
石原 莞爾
線上閱讀石原 莞爾《最終戦争論・戦争史大観(さいしゅうせんそうろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 154,783 字 · 305 頁
国家連合の時代に入りつつある世界は、第二次欧州戦争に依りその速度を増して間もなく明確に数個の集団となるであろう。その集団はなるべく強く統制せらるるものが、良くその力を発揮し得るのだから統制の強化を要望せらるる反面、民族感情や国家間の利害等によりその強化を阻止する作用も依然なかなか強い。結局各集団の状況に応じ落着くべきに落着き、しかも絶えずその統制強化に向って進むものと考えられる。合理的に無理なくその強化が進展し得るものが優者たる資格を得る事となるであろう。
右の如く発展をしながら各集団の間に集散離合が行なわれてその数を減じ、恐らく二個の勢力に分れ、その間の決戦戦争によって世界統一の第一段階に入るものと想像せられる。二個勢力に結成せらるるまでが人類歴史の現段階であり、戦争より見れば第一次欧州戦争以来の持久戦争時代がそれである。持久戦争と言うても局部的には決戦戦争が行なわれて集団結成を促進するのであるが、武力の活動範囲に未だ制限多く自然に数集団となるわけである。今日はこの意味に於て人類の準決勝時代と言うべく、この時代の末期である世界が二個の勢力に結成せられる時、次の決戦戦争の時代に入り最終戦争が行なわれる事となる。