輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
線上閱讀海野 十三《月世界探険記(つきのせかいたんけんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,351 字 · 29 頁
そこにはこの宇宙艇の前方と後方と、それから両脇と上下との六つの方角が同時に見透しのできる仕掛けによって、居ながらにして、宇宙艇のまわりの有様がハッキリと分った。
そのすこし後には、進少年がラジオの送受機を守って、皮紐のついた座席に身体を結びつけた。その横にはミドリ嬢が同じように頑丈な椅子に身体を結びつけていたが、これは沢山の計器と計算機とをもって、宇宙艇の進行に必要な気象を観測したり、また進路をどこにとるのがいいかなどということについて計算をするためだった。
一ばん後方には、飛び入りの猿田飛行士が複雑な配電盤を守っていた。そこでは艇長の命令によって、刻々方向舵を曲げたり、噴射気の強さを加減してスピードをととのえたり空気タンクや冷却水の出る具合を直したりするという一番重大で面倒な役目をひきうけていたのだった。
「出航用意!」
艇長は伝声管を口にあてて叫んだ。
「出航用意よろし」
と猿田飛行士のところから、返事があった。
「進路は小熊座の北極星、出航始めッ」
ついに蜂谷艇長は、出発命令を下した。猿田が開閉器をドーンと、入れると、たちまち起るはげしい爆音、小屋は土砂に吹きまくられて倒壊した。