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ぼうがくととうきょう
望岳都東京
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《望岳都東京(ぼうがくととうきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 31,243 字 · 61 頁
あれから北では滝子と陣馬と重なったものが邪魔になって見えなくなります。駿河台の南あたりから本郷の北の方にかけて、悪沢の最もよく見える所であります。元は浅草に凌雲閣がありました、今では浅草の百貨店松屋が略ぼ元の凌雲閣と同じ程の位置にありますので、凌雲閣から見た悪沢のスケッチを持って来ましたが、あんなにも遠い悪沢の殆んど七合目以上が東京から望まれることは非常に有難いことで、山岳宗徒は大いに感謝して好いことだろうと思います。
図
上 青年會館より遠望したる南アルプス
中 赤羽臺より上信越界の諸山を望む
下 六郷土手より見たる白峯三山
聖岳は私が愛宕の塔で初めて発見した山でありまして、これは荒川岳即ち塩見岳が麻布にあった天文台の屋上から見えると云うことで、それを確める為に愛宕の塔へ登ったのでありました。今の放送局の処に、あの鉄柱位の高さの塔がありました。大正十二年の大地震でなくなりましたが、其天辺から西の方を望むと、丁度三ツ峠の左へひいた裾が、左の方から来る雁戸峠の西に続く朝日山(五万分一図の赤鞍岳)の右の裾と、石老山の上で入れ違いになっています。その上に一握りの雪を置いたような、或は雲ではないかと疑うような白いものが見えました。