輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ほんいんぼう・ごせいげんじゅうばんごかんせんき
本因坊・呉清源十番碁観戦記
線上閱讀坂口 安吾《本因坊・呉清源十番碁観戦記(ほんいんぼう・ごせいげんじゅうばんごかんせんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,884 字 · 6 頁
僕らのまつ部屋へ現れるや、ボク、おフロへ、はいりたい。すぐ、フロへはいる。
そこで、僕及び新聞社の人々、別室へ去る。両棋士にゆっくり眠ってもらうため也。
翌朝、八時に、両棋士を起す。呉氏、食卓へ現れるや、食膳を一目みて、オミソ汁、と言う。オミソ汁が呉氏のところになかったのである。持参の卵ひとつ、リンゴひとつ、とりだして、たべる。
世紀の対局は、閑静な庭の緑につゝまれた二階である。
実質的に、名人戦である。呉氏が勝つや、囲碁第一人者は、中国へうつる。これが日本の棋界は怖くて、名人戦がやりにくかったのかも知れないが、そんなに狭いケツの穴ではいけない。
各種の技芸に日本が世界の選手権をめざす今日、他国人に選手権をとられることを怖れてはならぬ。むしろ、それが国技の世界的進出ではないか。この対局を受諾した本因坊は、偉い。彼は実に美しく澄んだ目をしている。
本因坊も、呉氏も、羽織、はかまに改めて、対局場へ現れる。
試合開始、サンマータイム、九時十七分。そのとき呉氏、記録係りに向い、対局の時計だけ、今を九時にしましょう、という。そうする。
盤に向って、呉八段石を握る。