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とうようぶんかしにおけるぶっきょうのちい
東洋文化史における仏教の地位
高楠 順次郎
線上閱讀高楠 順次郎《東洋文化史における仏教の地位(とうようぶんかしにおけるぶっきょうのちい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,830 字 · 69 頁
この行商隊ぐらい確かなものはない。一村一村を押して行き、シナに着けばまた必ず一村一村を縫うて元の所に帰って行く。だからこれほど確かなことはありませぬ。ところが船の方でありますとそうはいかないので、船は幾艘も出たとしても必ずその全部が目的地に着くとは限らない、風のために妨げられることもある。またシナの海南島などは当時海賊の大将のおった所で、これに悩まされる、唐時代の海南島の首領は馮国芳といっておりましたが、組織的の海賊で、ペルシャから来る船を、五艘来れば三艘取る、十艘来れば五艘とるというふうにして、全部取ってはあともう来ないから少しは残しておく大変な掠奪を恣にしたのであります。ペルシャ人を生かして住まわしめた村落が東西十里南北二里ばかりというように広いものであった。それからまたこの首領は日本に親類があって日本人の豊田という者は自分の親類であるといっておりますから、これはたぶん紀州田辺の豪族豊田丸が連絡があったものであろうと思います。豊田丸の子は弘法大師の弟子となり高野山の開創に尽力したことがある、そういうふうに海賊にも掠められ、暴風にもやられるし、船の方は案外故障が多い、盛衰があります。