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とうようぶんかしにおけるぶっきょうのちい
東洋文化史における仏教の地位
高楠 順次郎
線上閱讀高楠 順次郎《東洋文化史における仏教の地位(とうようぶんかしにおけるぶっきょうのちい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,830 字 · 69 頁
これは仏教の異端であります。仏教を三階に分けて仏教の第一期は唯一乗教の時代、第二期は唯三乗教の時代で、一乗三乗峻別して通学通行せざる時代にて、機根の勝れたる時代に相応する教えである。第三階は大小の区別なく一般に遍く行われる教義である。早くいえば第一階は機根上等の人のみに行われる教義、第二階は機根中等の人に相応する教義である。両方とも別真別正の仏法であるが、第三階は凡一覧の区別なく普真普正の仏法で普法の佛教普行の宗旨である。これは親鸞聖人、日蓮聖人の教えと似たようなものでありますが、それが隋の時代から唐の時代に行われた。隋の信行禅師が唱え出して唐の時代にまで行われたのでありますが、唐の開元時代に厳禁せられて終に無くなってしまった。
ところがその経巻が三十五部四十四巻あった。それはみなシナで焼き棄てられた。それでシナにはない訳であります。所が敦煌からこれが出て来た。それがイギリスの博物館、フランスの博物館に行っております。所がこれも日本の正倉院の正語蔵の中にだいぶある。それから宇治の興聖寺の一切経の中にもある。法隆寺の一切経の中にもある。それであるから法隆寺に一切経を読んだ日蓮聖人も、親鸞聖人も読んだのかも知れぬ。