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まつとふじげいぎのかえもん

松と藤芸妓の替紋

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《松と藤芸妓の替紋(まつとふじげいぎのかえもん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 46,921 字 · 94 頁

青空文庫

者でござるぞ」

庄「へい、なに松山…――美代吉の兄とはそれは又何ういう訳」

奧「フムそれは………まだ/\/\………あッあ斯く成り行くは皆な不孝の罰である……手前二十四歳の折に放蕩無頼で、元の会津の屋敷を出る折に、父が呆れて勘当を致す時に一首の歌を書いて、その短冊を此の久次郎に渡された………それより青森へ参って、北海道へ渡って、暫く函館地方に居ったが、時治まって横浜に出て参って只今では聊か活計の道を立て……これから僕も世に出ようという心得であった……先達て五六度呼んだ美代吉が、何となく温順しやかな身柄の宜しい者である、武士の娘と云う事を聞いたが、時世とて芸者の勤め、皆な斯様に成り果てた者も多かろうと存じて………手前妹と知らず、贔屓にして五六度呼びました………すると美代吉はあなた様と深く云い交してある事を他の芸者から聞きましたゆえ、何うぞして配わして遣りたいと、今日美代吉の宅へ参ってふと見たる屏風の貼交ぜ、その短冊を見れば、父が勘当の折に書いてくれました自筆の……歌でございます……その短冊から段々問い合せますると、松山久馬の娘である、父も兄も相果て、母が病中斯様な処に這入って芸者を致すとの物語を聞き、あゝ己は不孝で、二十四歳の折家出をして、両親に聊かも報恩を致さんで、年はもいかぬ