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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《柳宗悦 民藝紀行(うんせききこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 頁
今でも純朝鮮風に建てるものはほとんど皆間違いがない。梧枝里は裕福な村と見える。どの家も相当に大きく、皆一様に花崗岩の玉石で築いた塀を繞らしている。小道はこの石塀の間に狭まれて、野川が自由に流れているように曲りくねり、交り合って果しなく吾々を歩み楽しませる。塀の上からは枝が垂れ、春のこととて花が咲き乱れる。近くから澄んだ砧の音が洩れてくる。窺えば青衣を纏った一人の女が調子も静に砧をたたく。凡ての村がさながら一つの庭で、川辺の堤に寄り沿って静に集る。此処の面長安圭善氏の家では立派な藁作りの徳席やフゴ(箕)を譲り受けた。
書堂に通う二、三の子供が小道から出てくる。手には一冊の本をかかえている。頼んで見せてもらう。凡て写本である。表題には「推句」とある。繙いて見ると一行五字で悉く対句である。始めは天高く地低しの句から起して、様々なことを歌ってある。が私たちは次の句に来て想わずも声を挙げた。
「向飯蠅先集
如厠犬先走」
これほど端的に朝鮮の生活を示した句もない。自然を友として暮す日々、衛生以前の生活、健康を事としない健康、これこそは朝鮮の品物のあの不思議な謎を解いてくれる鍵ではないのか。