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うんせききこう

柳宗悦 民藝紀行

柳 宗悦

線上閱讀柳 宗悦《柳宗悦 民藝紀行(うんせききこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 頁

青空文庫

調子が静かでしかも深い。だがどんな材料を使うのか。お爺さんたちは私に話してきかせる。それは銅のこわれた古鍋を買って来て、上に一つまみの塩を載せる。そうして火にくべる。塩が銅に焼けついて黒い粉が出来る。それを掻き集めてこまかく擂る。出来上ったものが即ち銅の釉薬である。窯に入れると美しい緑に生れ変る。それが昔から教わった法だという。今日の化学的な言葉でいえば、まさに炭酸銅である。だが不思議である。おくれたこんな方法が結果としては最上である。研究所から出てくるどんな銅釉より、もっと美しい色を出すからである、土は裏山から取ってくる。沢山ある赤土である。野天に二、三段の溜を掘る。上から下に流れるにつれて水簸はすむのである。谿間から赤褐けた泥を取ってくる。黒い鉄釉も、柿も飴も黄もそれで万事ことが足りる。掘れば白絵の土も手許にある。釉掛けは生のままである。決して素焼をしない。莢も棚も使いはしない。積んでじか火にあてる。もともと安ものを作るのである。趣味などで作っているのではない。万事が粗野である。だがそれで充分である。否、それでないと充分でない。なぜならこのような事情ばかりが、凡ての自然な雅致を保障するからである。