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ねぎしおゆきのまつ いんがづかのゆらい
根岸お行の松 因果塚の由来
三遊亭 円朝
線上閱讀三遊亭 円朝《根岸お行の松 因果塚の由来(ねぎしおゆきのまつ いんがづかのゆらい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 78,967 字 · 157 頁
のでございます。すると夜風は身にしみて肌さぶく相成り、二階ではお酒が始まり芸妓(げいしゃ)が騒ぎはじめますから、馬鹿々々しくなって堪りません。舟底にころりとやって居りましたが、気が揉めますから、首をあげて二階を見ますると、障子にヒョイ/\男や女の影法師がうつる。またはワーワッと笑いごえの致すのが、自分を嘲弄(ちょうろう)するようにも聞き取れますんで、いろ/\の考えをおこし、ムシャクシャしてまいる。左様(そう)かといって自分は忍んでいる身でございますから、うっかり頭をあげたり舟を動かすことは出来ません。若(も)しも石垣へばしゃり/\波があたって楼中で気が注(つ)かれて見ると、百日の説法も屁一つになるんでげすからな。その心配というものは容易でありません。伸びつ反(そ)りついたして楼内(うち)の様子にばかり気を配って、此処(こゝ)へ舟をつけて待っていてくれろというからは、屹度花里が忍んで出てくる手段(てだて)に違いなかろう、小主水の花魁は天晴(あっぱれ)男まさりの働きがある女だから、万に一つも遣り損じはあるまいが、何をいうにも大勢の人の目を掠(かす)めて脱(ぬ)け出させる