輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょくぶつき

植物記

牧野 富太郎

線上閱讀牧野 富太郎《植物記(しょくぶつき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 165,848 字 · 327 頁

青空文庫

その花には雄性と雌性とがあって、株を異にしている。いわゆる雌雄別株である。

右のフキの薹は普通のフキのものと同形で、ただその形が太い差がある。彼の正月の盆栽に植木屋が「八頭」と称して売っているものは、この秋田ブキを縮めて作ったものである。試みにこれを栽えておくと秋田ブキが萌出する。

薹が成長して花が済むとその雄性のものは凋衰して枯れるが、これに反して雌性のものはその後、茎が高く伸び白い冠毛のある実を結び、風に従いて遠近の地に飛散しそこに仔苗が生ずる。

秋田ブキは普通のフキのようにその葉柄が食用になるが、しかし余りウマクないので、従って世人はこれを歓迎しない。故にこの大形のフキもその自生地を除いては、そう諸方には作ってはなく偶にこれを見るのみである。

まず秋田ブキの話はこれ位にしておくが、兎に角数尺の広さある大葉面を展開し、数尺の高さ数寸の径ある長葉柄を挺立さすとは、他に比類のない壮観で、その偉容は優に他の百草を睥睨するに足り一面また我が日本植物の誇りでもある。

序に述べおきたい事は、昔からフキに款冬だの蕗だのの漢名が使われているが、これらは共に誤でフキには別に漢名はない。