輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

線上閱讀高木 敏雄《比較神話学(ひかくしんわがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,624 字 · 348 頁

青空文庫

此等は、支那思想の影響を受けたる、国民の宇宙観を、述べたるものに非ずして寧ろ作者が、其著作を修飾せんが為めに、敢てしたる、漢文の模倣なるが故に、日本国民の天地開闢説としては、殆んど何等の価値ある者に非ず。

然れども、作者はかの漢文を以て、必しも国民固有の天地開闢説を撞着するものに非ずと、信ぜしが如く、両者を調和せんと試みたるの形跡あり。或はまた、前者によりて、後者の足らざる所を補わんと欲せしに似たり。『神代本紀』は、かの三十有余の文字を、はじめに置きて、さて之に関して、説をなして曰く、所謂州壊の浮び漂い、開け別れたるとは是なり。譬えば游魚の水上に浮べるが如しと。所謂以下の数句は、盖し国民固有の開闢説を、指すものにして、上の説によりて、此説を補足し、説明せんと欲したるなり。游魚の水上に浮べるが如しとの譬喩は、思うに、作者の筆より出でし、詩的修飾の文字に過ぎざる可し。然れども、海洋的の事物を借りて、譬喩的説明を下せしは、海洋的国民の神話的記事として、観察し難きに非ず。『古事記』の「海月なす漂える」と其意義に於て、異ることなし。唯、開闢別割の四字に至りては、全然支那流の筆法にして、恐らく国民固有の思想には非ず。