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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
線上閱讀高木 敏雄《比較神話学(ひかくしんわがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,624 字 · 348 頁
国民固有の信仰も、偶然の事情によりて生じたる、新しき否らざる信仰も民俗の眼中には、殆んど其区別なし。国民固有の宗教思想或は信仰の発表たる、純国民的神話もしくは説話も、言語の変化によりて生じたる新しき純国民的ならざるものも、民俗の眼中に於ても毫も異る所ある可からず。何となれば、内容と形式との判然たる区別をば、両者の変化に拘わらず、常に失わざらんことは、到底民衆の為し能う所に非ざればなり。この故に、説話に多趣多様の変化更新生ず。言語に成長あり、発達あるが如く、説話にもまた等しく発達あり。一個の神話がはじめて生じてより、次第に発達して、一定の形式を取るに至るまでの経過を名づけて、「説話の構成」と云う。一面より之を見るときは、形式の確定なり。言語文字の形式上のこの現象は、説話構成の上に、如何なる影響を与え得るものなりや。此問題の解决は神話学研究の上に、光からざる、光を与うるに足る可きを信ず。
所謂民間語源論は、説話構成の契機として頗る研究の価値あるものなり。「民間語源論」なる科語を、はじめて言語学上に採用せしは、独逸のフェルステマンなり。民間語源論は、唯その語源論なる称呼によりて、普通の語源論と一致するも、その根本に於ては、真正の語源論としては、殆んど何等の価値をも有せざるなり。