輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みんしゅうげいじゅつのせいしん

民衆芸術の精神

小川 未明

線上閱讀小川 未明《民衆芸術の精神(みんしゅうげいじゅつのせいしん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,148 字 · 7 頁

青空文庫

あくまで描く上に真実であるミレーは、これだけに満足しない。傍には土鍋の如きものに、多分牛乳か、粥のようなものが入っているのであろう。其れから白い湯気が立ち上っています。うす暗い、煤けた家の裡の陽炎のように上る湯気には、また限りないなつかしさが籠る。そして季節は秋の末であろうか、ストーヴには火が燃えている。小猫が、安心をして、其の傍に火の方を向いて坐っている。

ミレーは、独り、この絵ばかりでなしに、どの絵に於ても、あまり多くを語り過ぎると思う程であります。しかし、そこにまたミレーの真実さがある。正直に見、正直に感じ、そして、それについて多く、深く思い、さらに天地の間の生命ある者に即して思う。画家にして、同時に熱烈な詩人であったミレーの永久に民衆の良心に培う叫びが聞かれる所以なのです。

私は、思い出すまゝ、偶然ミレーを最初に例として言ったが、同じく、悲痛な、そして、民衆的な、言い換えれば人間的な、共に、人の心を動かさずには止まない、真実の存在をレムブランドの芸術に、また、トルストイの芸術に見ることを得るのであります。

私は、また、二たびミレーの絵にもどって言うが、なんという母親の子供に対する温かさだろう。