輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
みずのしたのいし
水の下の石
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《水の下の石(みずのしたのいし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,791 字 · 28 頁
者はわたくしに選ばせて頂けますか」「よかろう、しかし誰々をつれてゆくか」大七はすぐに五人の名をあげた、図書助は黙って頷いていたが、さいごに加行小弥太というのを聞くと眉をひそめた、そしてもの問いたげにこちらを見た、大七はその眼に気づかぬような顔で平然と相手を見かえしていた。
日が昏れると間もなく、竹沢隊は追手の兵と合するため陣をはらって去り、あとには大七はじめ決死の者六人だけが残った。夜が更けてゆくと、ときどき怯えたように城から銃声が起った、城壁に火花のはしるのがみえ、弾丸が高く低く、空をきってひゅうひゅうと飛んだ、六人は「手雷火」というものを準備していた、簡単にいうと筒へ火薬を填めたもので、口火をつけて投げると目的物に当って炸裂し、強い火薬が飛散してそこへ火を放つ武器である。準備が終ると兵たちに横になれと命じて、大七は小弥太を脇のほうへ誘った、「……たいてい察しはつくだろうが、今夜は必死だ」かれはそう云って友の顔を覗いた、小弥太は黙って頷いた、「むろん死ぬだけでいいなら期したことだが、今夜の任務は死ぬだけではゆるされない、たとえ一人でも二人でも侵入して城中へ火を放たなくてはならぬ、……わかるな」