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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
線上閱讀三遊亭 金馬《江戸前の釣り(えどまえのつり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 106,910 字 · 214 頁
そんなことを土地の半漁師に話したところ、
「まあ、神さまの授かりものとあきらめて、いただいておくのだねえ」
とあっさりいわれた。
江戸小ばなしに、「釣友がアユをごちそうするからこいというので、出かけて行くと、とてものついでに、とりたての新しいのを食べさせようと裏口から出て行ったなり、待てど暮らせど帰ってこない。あまり心配なので、捜しに行くと、河原にしばられていた」というのがある。
たいていの釣り師は、アマノジャクなもので、持ちきれないほど釣れてもおもしろくないこともあれば、数はそんなになくともおもしろかったというときもある。
昭和二十六年の釣り日誌を見ると、六月一日の解禁に行くために、前日は共立講堂で昼夜二回、新橋会館、新宿末広亭、神田須田町の立花と五回つとめて、「あしたは急病で代演を出しますから」と、席を休んだ。
客もありがたいもので、あくる晩、席の表へ、
「金馬急病につき休演」
と、張り紙を出したのを見て、「金馬、また釣りか」といったという。思えばぼくの釣りも、よく売り込んだものである。
神田から浅川行きに乗り、八王子乗り換えで、九時四十分橋本着。