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わたしのこどもじぶん

沖縄女性史

伊波 普猷

線上閱讀伊波 普猷《沖縄女性史(わたしのこどもじぶん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 29,877 字 · 60 頁

青空文庫

私は満五カ年の小学校生活を切り上げて明治二十四年の四月に、いよいよ中学に這入るようになった。当時の中学はもとの国学のあとにあったが、随分古風な建築物であった。一緒に這入った連中は漢那(大佐)や照屋(工学士)や当間(前区長)や真境名(笑古)などであった。これから私は那覇人中にも友達が出来るようになった。この時二年以上の生徒はおおかた断髪をしていたと覚えている。

ある日のこと、一時間目の授業が済むと、先生方が急に教場の入口に立ちふさがった。何だか形勢が不穏だと思っていると、教頭下国先生がずかずかと教壇に上って、一場の演説を試みられた。その内容はよくは覚えてはいないが、アメリカインデアンの写真を見たが、生徒はいずれも断髪をして洋服を着ている。ところが日本帝国の中学の中で、まだ結髪をしてだらしのない風をしているところがあるのは、じつに歎かわしいことだ、今日皆さんは決心して断髪をしろ、そうでなければ退校をしろ、という意味の演説であったと思う。全級の生徒は真青になった。頑固党の子供らしい者が、一、二名叩頭をして出ていった。父兄に相談して来ます、といって出ていったのもあった。