輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
じんだいしのけんきゅうほう
津田左右吉歴史論集
津田 左右吉
線上閱讀津田 左右吉《津田左右吉歴史論集(じんだいしのけんきゅうほう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 117,964 字 · 229 頁
近来の論壇を見たならばけだし思半ばに過ぐるものがあろうと思う。
さて如此く、徳川時代はとかく組織の維持に重きを置かれた時代でありますが、しかしながら世間は広く人は多い。徳川時代といえども広い社会、多くの人の中には組織の如何に頓着なく、自己で勝手な事をしようとする、自由奔放な気質の人も決して少くはなかったのである。組織制度が余りに堅固で殊にそれが固定するが如き場合においては反って反抗心を刺戟する事情もあります。人は游んでおる程苦痛な事はない。ゲーテの書いたものの中に、太陽は東天より出でて西に沈む、日々夜々同じ事であって誠につまらない、平凡な事を繰返しておるなら寧ろ死するに如かずというので自殺するという物語があるが、現状打破は実に此処より起る。抑えんとして抑え能わざる生の躍動は勢い因習と常規とを打ち破って、遂にそれ自らの天地を切り開くのであります。
何事も制度と型にはまった徳川時代は、生命の躍動を感ずる人々に取っては、実に無聊に苦しめられた。無聊に苦しむ人は何をしなければならぬという一定の目的はない。ただ何か変った事を仕出かしたいのである。後に燎原の火の如く盛になった尊王論も実はこんな事情から起ったのではあるまいか。