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うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

線上閱讀葉山 嘉樹《海に生くる人々(うみにいくるひとびと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,305 字 · 321 頁

青空文庫

「マ、せいぜいあばれて、警察で油をしぼられるがいいさ」船長は言った。

「おれの出て来るまで、手前は丈夫で生きているように、おれは祈ってらあ。途中で燃やされちゃわねえように気をつけな」

だが、船長は、早速引っ込んでしまった。

チーフメーツは、ボースン、小倉、宇野、西沢を連れて、二人の警官と共に海事局に行った。

彼らはそこで物の見事に首を馘られた。

これが十二月三十一日だ。

藤原と波田とはランチで水上署へ行った。

正月の四日までは警察も休みだった。従って、藤原と波田は、留置所の中で正月を休むことができた。

彼らは正月の仕事初めから、司法で調べを受けた。そして治安警察法で検事局へ送られた。

検事は彼らを取り調べるために、彼らを監獄の未決監に拘禁した。

彼らには面会人も差し入れもなかった。あたかも彼らは禁錮刑囚のように、監房の板壁をながめた。

食事窓や、のぞき窓や、その他のすき間からは、剃刀の刃のような冷たい風がシュッシュッと吹き込んだ。

彼らは、そこで刑の決定されるのを待った。

――終――