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かいていとし

海底都市

海野 十三

線上閱讀海野 十三《海底都市(かいていとし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,118 字 · 168 頁

青空文庫

ふしぎだ。ふしぎだ。ふしぎという外はない。

僕は一昨日と昨日とふしぎな手紙を受取ること、これで二度であった。その差出人は誰とも分らない。僕の知らない間に、その手紙は僕の本の間にはさまっていたり、僕の通りかかった路の上に落ちていたりするのだ。その封筒上には、僕の名前がちゃんと記されており、そして注意書きとして「この手紙は明日午後七時開け」と書いてあったのだ。

昨日開いた第一回目の知らせには「君は今寄宿舎の自室に居る。机の上には物象の教科書の、第九頁がひらいてあり、その上に南京豆が三粒のっているだろう」とあった。

そのとおりであった。ふしぎであった。まるで僕の部屋をのぞいて書いた手紙のようであった。しかしよく考えてみると、この手紙はその前の日にもらったものである。前の日から、翌日の僕の行動が分っているなんて、全くふしぎである。

ふしぎは、今もそうだ。僕は一時間前、急に決心してこの不二見台へのぼることにしたのだ。それは第二回目の予言をあたらないものにしてやろうと思い、寄宿舎からは電車にのって四十分もかかる、この不二見台へのぼってみたのである。

ところがどうだ、ちゃんと的中しているのだ。