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かいていとし

海底都市

海野 十三

線上閱讀海野 十三《海底都市(かいていとし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,118 字 · 168 頁

青空文庫

その怪人は、そのとき僕の寝首をかくこともできたのだ。そう考えると僕はますます気持がわるくなり、自分のくびのあたりを手でさわってみた、もしや怪人の刃をうけてそこから血でも出てはいまいかと、心配になったので……。もちろん血は出ていなかった。

怪人の正体は、僕には全く想像がつかなかった。僕はその第三回目の封筒を手にして、しばらくはふるえていた。封筒の上には、これまでと同じに、明日の午後七時に開封せよとの注意がしたためてあった。

僕はその日一日中、あやしい手紙のことでいっぱいであった。夜になって僕はますます胸がくるしくなった。と同時に、しゃくにさわり出した。僕はたまらなくなって、その夜寝床に入ってから、ふとんの中でその封筒をそっとあけてみた。怪人の命令よりは一日早かったけれど……。

するとその手紙には、「君は十三日午後七時、ふたたび不二見台に立っている。そして君は思いがけない人から思いがけない話をきいて、ふしぎな旅行に出発する事になる」と書いてあった――僕は頭からふとんをかぶってねてしまった。

夜があけると、いよいよ十三日、その当日であった。僕は手紙にあるように、決してその当日は不二見台へのぼるまいと決心したのであった。