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かいていとし
海底都市
海野 十三
線上閱讀海野 十三《海底都市(かいていとし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,118 字 · 168 頁
とにかく女史と二人きりで語り合った初対面は、非常に印象的なものであった。
「ああ、本間さんでいらっしゃるの。弟をたいへん愉快に働かせて下さるそうで、お礼を申します」
「いや、どうも。僕の方こそ、タクマ君にたいへん厄介をかけていまして、恐縮です」
「そうなんですってね、あなたからすこしも目が放せないといって、弟が心配して居ましたわよ。当地ははじめてなんですってねえ」
僕は、カスミ女史からずけずけいわれて、顔があつくなるのをおぼえた。
「はい、はじめてですから、万事まごついてばかりいます」
「一体あなたはどこからいらしたんですの」
痛い質問が、女史の紅唇からとび出した。僕はどきんとした。
「ちょっと遠方なんです」
「遠方というと、どこでしょう。金星ですか。まさか火星人ではないでしょう」
「ま、ま、まさか……」
女史の質問に僕はどんなに面くらったことか。これでも僕は人並の顔をしているつもりである。それを女史はまちがえるにも事によりけりで、僕を火星人ではないだろうか、金星から来た人かと思っているのである。事のおこりは、僕がいった「遠方」という言葉をとりちがえたにしても、あまりにひどいとりちがえかたである。