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かせいたんけん
火星探険
海野 十三
線上閱讀海野 十三《火星探険(かせいたんけん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 77,522 字 · 155 頁
「おい張、ぼくたちは一体どうなるだろうね」
地蔵さまのように立っていた張は、ネッドの手をやさしくなでてやった。そしていった。
「大丈夫だ。心配するなよ。今にうまく解決する」
「ほんとうかい。でも、相手のけんまくは相当強いぜ。逃げてかえろうか」
「まあ待て、動いてはよくない。ぼくのように落付いているんだ」
「だめだよ。ぼくは落付けやしないよ」
「ネッド」
「なんだ、張」
「お前は忘れたか、牛頭仙人のことを」
「ああ牛頭仙人……それはお前のことだ」
「そうだろう。お前はいつも大仙人のことを信じていた。その大仙人は、さっきからひそかにあの霊現あらたかなる水晶をなでてて、占っていたんだ。ほら、水晶はこのとおりぼくの腰にぶら下っている袋の中にあるんだ。占ってみると、たしかに今の急場は大丈夫しのげるとお告げが出たぞ。安心しろ」
「え、お告げが出たか。そうか。そんなら安心した」
ネッドは急に元気になっていった。
「それにしても、このむずかしい場面が、どうしてうまく解決するのだろうか」
ブブンはなおも声高にどなっていた。そのときとつぜん、音楽が始まった。牛乳配達の自動車の運転台にひとりで待っている河合が、電気蓄音器を鳴らし始めたのだ。