輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かそうこくふうけい

火葬国風景

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火葬国風景(かそうこくふうけい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 18,334 字 · 37 頁

青空文庫

八十助は何だか自分の胸を締めつけられるような苦しさを感じたのであった。

するとこんどはそのシャボン玉が、風に煽られるように、少しずつ騒めき立つと見る間に、やがてクルクルと廻りだした。その廻転は次第次第に速力を加え、お仕舞いにはまるで鳴門の渦巻のようになり、そうなるとシャボン玉の形も失せて、ただ灰白色の鈍い光を見るだけとなった。だんだん暗くなってゆく視野は、八十助の心臓をだんだん不安に陥しいれてゆくのであった。……

そのとき、忽然として、泥土の渦の中に、なにかピカリと光るものが見えた。なんだろうと、一生懸命みつめていると、その泥土の渦の中から浮び上って来たのは一つの丸い硝子器だった。その形は、夜店で売っている硝子の金魚鉢に似ていたが、内部は空虚だった。

(金魚鉢なんだろうか?)

と不審に思っていると、その鉢の底からパッと火焔が燃えだした。金魚鉢の上の穴からも真赤な焔の舌は盛んにメラメラと立ちのぼって、まるで昔の絵に描いた火の玉のようになった。八十助はどうしようもない不安の念に駆られて、アレヨアレヨと見つめているばかりだった。

すると急に、火焔が上に動きだした。