輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
線上閱讀海野 十三《爆薬の花籠(ばくやくのはなかご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 101,908 字 · 204 頁
そして、自分の命をとりとめ、それから、貴重なX塗料を)
帆村はそこで、目を船内に転じて、きょろきょろとあたりを見まわした。
船内には、X塗料を巻いてあった布や紙が、ちらばっていた。帆村は、その間を探しまわった。
「おや、どこへいったろう。X塗料の棒が見あたらないぞ」
と叫んだが、ふと彼は、海中へ視線を走らせると、はっと気がついて、一瞬時に、顔面が蒼白となった。
「し、しまった。トラ十め、あれを手にもったまま、海中へ落ちた!」
さあ、いよいよ一大事だ!
無念の報告
「そいつは、遺憾至極だなあ」
黄島長官は、ほんとうに、遺憾にたえないといった語調で、とんと、卓子のうえを拳でたたいた。
ここは、検察庁の一室であった。
長官の前に、重くしずんだ面持で立っているのは、別人にあらず、帆村荘六その人であった。
帆村は、ついに一命をまっとうして、今日、東京についたばかりであった。彼は、とるものもとりあえず、重大な報告をするため、黄島長官のもとにかけつけたのだった。
「まことに、遺憾です。私は、長官に、面をあわせる資格がありません」
「うむ、君の骨折は感謝するが、せっかく、手に入れながら、失うとはのう」