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きょうげん『しょくどうらく』

狂言『食道楽』

北大路 魯山人

線上閱讀北大路 魯山人《狂言『食道楽』(きょうげん『しょくどうらく』)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 4,670 字 · 10 頁

青空文庫

ばなりませぬ。

そこで申すなら、いかのさしみによくきくわさび、おしたしものにはごまなどふって、野菜の色の失せぬよう、まず、目に物みせて楽しませ、それにて味もひきたちまする。まだまだ申せばうつわの好み。料理にとって、食器というものは、それこそ料理のきものでござりまする。

いくら美人でも、着るものの好みがわるくては美人も台なし。高価なものではござりませずとも、よくそのものに調和した、きものを着せるのは理の当然、きものと帯が不調和でも、こまったものでござります。顔はうしろで見えずとも、帯の結びようでちょいと惚れる。食器は料理のきものゆえ、うつわも大事でござりまする。

と、こう申せばお料理は、まず目で食べるという道理、なんといかがでござりまする」

心 「いや、目にいわれてみればそれもことわり。それにしてもそなた、なんとようしゃべるお方でござるな」

目 「はい、目は口ほどにものをいいと、みな知ることでござります」

鼻 「しばらくしばらく、しばらくしばらく、それがしにも、もの申させてくだされよ」

口 「また誰やらでしゃばってこられたな。おお、お前さまは鼻さん、花よりだんごということがござります。