輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ねことしょうぞうとふたりのおんな
猫と庄造と二人のおんな
谷崎 潤一郎
線上閱讀谷崎 潤一郎《猫と庄造と二人のおんな(ねことしょうぞうとふたりのおんな)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 68,020 字 · 131 頁
尤も福子は年も若いし、男好きのする顔だちだし、鼻にかける程の学問はないが女学校へも一二年行っていたのだし、それに何より持参金が附いているのだから、庄造としては据え膳の箸を取らぬ筈はなく、先ず当分は有卦に入った気でいるだろうけれども、福子の方がやがて庄造では喰い足らなくなって、浮気をせずにはいないであろう。何しろあの女は男一人を守れないたちで、もうその方では札附きになっているのだから、どうせ今度も始まることは分りきっているのだが、それが眼に余るようになれば、いくら人の好い庄造だって黙っていられないであろうし、おりんにしても匙を投げるにきまっている。ぜんたい庄造は兎に角として、シッカリ者と云われるおりんにそのくらいなことが見えない筈はないのだけれども、今度は慾が手伝ったので、つい無理な細工をしたのかも知れない。だから品子は、ここでなまじな悪あがきをするよりは、一と先ず敵に勝たしておいて、徐ろに後図を策しても晩くはないと云う腹なので、中々あきらめてはいないのだったが、でもそんなことは、無論塚本に対しても噫にも出しはしなかった。うわべは同情が寄るように、なるべく哀れっぽいところを見せて、心の中では、どうしてももう一遍だけ彼処の家へ戻ってやる、今に見ていろと思いもし、又その思いがいつかは遂げられるだろうと云う望み