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ごくちゅうしょうそく

獄中消息

大杉 栄

線上閱讀大杉 栄《獄中消息(ごくちゅうしょうそく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 57,149 字 · 114 頁

青空文庫

母子ともに無事だという話だったが、その後はいかが。実は大ぶ心配しいしいはいったのだが、僕がはいった翌日とは驚いたね。早く無事な顔を見たいから、そとでができるようになったら、すぐ面会に来てくれ。子供の名は、どうもいいのが浮んで来ない。これは一任しよう。

魔子はパパちゃんを探さないか。もっともあいつはいろんな伯父さんがよく出て来たりいなくなったりするのに馴れているから、さほどでもないかも知れんが。いいおみやを持って帰るからと、そう言って置いてくれ。

雑誌はいかが。新年号は無事だったかな。少々書きすぎたように思ったが。とにかくもうかれこれ、二月号の編集になるね。

吉田はいつ出るのか忘れたが、もう間もなかろう。罰金はできそうか。先生、ここでも元気すぎるくらい元気がいいそうだ。

世間は無事かな。

誰々によろしくと、一々名を並べるのも面倒だから、会う人にはみんなよろしく。

きょうは日曜で、午後から仕事が休みなので、この手紙書きで暮した。何分筆がいいので、書くのに骨が折れてね。さよなら。

*

伊藤野枝宛・大正九年二月二十九日

四、五日前の大雪で、ことしの雪じまいかと喜んでいたら、また降り出した。