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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代唯物論講話(げんだいゆいぶつろんこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 頁
だが私の抑々の問題はこの人為的操作が何であるかにあったのだ(博士は私が「単に事物や観念を分離、蒸溜、抽象化する機能」を実験と云ったと取っているようだが、之は私の考えではなくて、却って必要ではあるが併し不充分な規定の参照として私がシミアンから引例したものに他ならぬ)。
実験に於ける「人為的操作」に就いて私の主張したい処は、如何に人為的な操作を行なおうとも、出来上った設定された条件はいつも自然(又社会)そのものに於ける実在的なあり得べき諸結合のどれか一つを出ない、という判り切った処から導かれる。だからつまりあり得べき諸結合の内から一定の、目的に適った(博士の言葉をかりれば「或る一定の概念に関する変化だけを分析抽出する」に適した)、結合の場合を選び出すということが、この「条件の設定」ということなのである。この選定自身がすでに人為的操作であるということが私の主張なので、之は博士が想定しているらしい人為的操作よりも広いものに相違ないと思う。
私は対象に対する人為的操作なるものを、単に所謂実験装置(又設備)の運用方や装置方だけに限る理由を発見しない。と云うのは、如何に適当に装置し又その装置を適当に運用しようと思っても、例えば富士山頂や深海底でなければ、その装置が装置とならず、運用も運用にならぬという、そういう場合を