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げんだいゆいぶつろんこうわ

現代唯物論講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代唯物論講話(げんだいゆいぶつろんこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 頁

青空文庫

だが茲でも意識が結局個人的意識という範疇によってしか理解されていないから、この踏み越えは成功していない。だからこの種の概念は要するに曖昧であらざるを得なかったわけだ。

日常的な、生きた、弁証性を有った、広範な哲学的範疇として――心理学的・現象学的・先験論的・範疇としてではない――意識が理解される時、意識以外のものは、哲学的範疇としての物質である*。心的・観念的・精神的・等々と呼ばれる意識的なるものに対立して、物質的なものが、意識以外に横たわる。

* 物質(又は質料)の概念は勝義に於ける存在そのものの概念である。存在するということが物質という意味である。尤もこの場合存在をエレア風に、固定し静止する処に成り立つと考えてはならない。之は存在をイデア(形相)――質料の反対――として見ることであるが、こうすれば、元来運動することを存在の本質と考える存在概念たる物質は、存在・有ではなくて却って無と考えられる。「プラトン的質料」(物質)は無であった。第一部一を見よ。

意識は意識である、それは無論物質から区別される。併し意識は物質から完全に切り離されて了って独立しているのではない、それならば心理学的・現象学的な範疇としての意識になる。