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せいぜんしんごのこと
生前身後の事
中里 介山
線上閱讀中里 介山《生前身後の事(せいぜんしんごのこと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 41,804 字 · 83 頁
将来のことは是非もないが、国家が著作権或は登録権を保護する限りそうして行って貰いたいものである。
第二 著作に伴ういろいろの興行権は著者一代限り、如何なる事情ありとも他に許可しないこと、出版は直接に著作の精神を読んで貰うことが出来るが、興行複製となると著者の目のあたりの監督がない限り著作の精神とまるっきり変ったものが出来る憂いがあるから、これは出来得る限りの手段を尽して永久に謝絶禁断してしまいたい事。
第三 余の蔵書遺物等はすべて大菩薩峠紀念館に永久に保存して貰うのが当然だがそれには紀念館を法人にするとか、多くの維持資本を置くとかしなければならないし、それが出来たところで日本の国情では個人や民衆の力ではなかなか管理が六カ敷かろうから、もし紀念館も解散が有効であると見るならば相当の人の評議をもって解散をしても差支えないこと、解散の評議員としては隣人座談会へ常に出席して下さる諸君をお頼み申すがよろしいと思う。
第四 蔵書は紀念館に保存するが不安ならば一まとめにして帝国図書館に寄附して貰いたい、帝国図書館で相当の好意を以て受付けてくれれば結構だが、受付けてくれない