輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ひゃくあしちがい

百足ちがい

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《百足ちがい(ひゃくあしちがい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,491 字 · 56 頁

青空文庫

「ひとつ精を出すんじゃな、はっはっは、国許と江戸とは違うて、江戸というものは、そこは一概にはいえないけれども、これを要するに国許とは格別なもんじゃ、論より証拠、江戸は天下のお膝元じゃ、はっはっは」

そしてしまいには遊びにまいれという。中島仲左衛門、倉重六郎兵衛、梅永千助、巨井内蔵助などという人々が、なかでも「なになにじゃ、はっはっは」という倉重老と、しきりに話のなかへ「うん」を入れる梅永老が厄介な存在であった。

以上は勤め関係のほうであるが、これは時期が経つにしたがってこちらも慣れ、先方の好奇心も減退していった。しかし寄宿先では、べつに、それ以上に困惑すべき相手があって、又四郎の立場としては相当程度にねをあげざるを得なかった。……というのが、彼にはまだ住宅がないので、五正作左衛門という勘定奉行の家に寄宿した。お小屋が空きしだい移る筈であるが、空きそうな住宅もなさそうだし、二十六歳の独身者なので、当分は五正家に置かれるものらしい。尤も母屋とは別棟になった茶室のような離れで、食事も運んで来て呉れるし、身のまわりの世話はすべてやって呉れるので、その点はまあ便益があった。