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ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁

青空文庫

』などといっているが、わたしは、そんなつもりでいっているのではない。男の子と女の子のちがいがあろうわけがない。そこにかるいおもいはないはずだ。わたしは、九人の子がみんな女の子だって、すこしもざんねんとはおもわないね。ただ、男の子が四人、女の子が五人というふうに、半分ずつで、いいあんばいだと、おもうだけだ。女の子が生まれて、がっかりすることなんてないな。」

「先生のお話をおききしていましたら、なるほど、女の子でもわるくないという気がしてきました。じつは、家内が、女の子が生まれたというんで、わたしいじょうにがっかりしているところです。ありがとうございました。さっそく、家にかえって、家内に先生のお話をきかせてやって、元気をつけてやります。」

その商人は、いそいそとかえっていきました。

諭吉は、口さきでいうだけではなく、毎日の生活でも、ざいさんをわけるときにも、男の子と女の子をすこしもくべつせず、まったくおなじでした。それは、諭吉が、女性を見くだしたりはけっしてしなかったからにちがいありません。そこで諭吉は、おくさんをそんけいし、諭吉夫婦はひじょうになかよく、むつまじくくらしました。