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ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁

青空文庫

」

「それは、とんでもないことです。あなたのような年のわかい、旅になれないおぼっちゃんが、一人で江戸へおいでになるなんて。」

と、くろがね屋は、びっくりしてとめました。けれども、諭吉はかたく決心したことです。くろがね屋とわかれて、一人旅をつづけ、下関から船にのりました。

ところが、この船は、京・大阪などを見物にでかける人々をのせた船でしたから、そのとちゅうでも、あちらこちらのみなとによって、見物をしたり、船の中では、ごちそうをひろげて酒もりをしてさわいだり、まことに船のすすみぐあいがおそいのです。

諭吉は、勉強にでかけようとはりきっているのですから、ばかばかしくてしかたがありません。十五日めに、やっと明石(兵庫県)についたとき、船からおろしてもらいました。これから大阪まであるこうというのです。それでも船よりははやく大阪につくことがわかったので、船からおろしてもらったのでした。

大阪までは十五里(やく六十キロ)あるとききました。お金がないものですから、すきばらをかかえて、とぼとぼとあるきつづけました。宿屋にとまることもできません。夜になって、さびしいくらい道をとおっているときなど、