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わたしのしんじょう

私の信条

小倉 金之助

線上閱讀小倉 金之助《私の信条(わたしのしんじょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 5,103 字 · 11 頁

青空文庫

一九二七 社会意識、社会科学。

〔一九二八年から数学史に興味をよせ、ついに専らその方面の研究に向うようになりました。〕

一九二九 社会組織、社会的経済的規定、階級社会、支配階級の利益と関心、科学の社会性、数学の階級性、階級社会の算術。

〔これより以後については、一々掲載の必要がありますまい。〕

この表によりますと、留学以前でも、一九一九年ごろになると、社会が、潜在意識として、考えられていたとも、いえるようですが、はっきりと私が社会という言葉を使用しはじめたのは、フランス留学から帰った直後であること。そして「階級社会」というはっきりした言葉は、数学史の研究をはじめてから使用し出したことが判るのです。一九二二年から一九二九年に至る期間は、あらゆる意味で、私の学問的転換期でした。

私は留学中、特にフランスの社会状態について調べたわけでもなく、そういった点では、二年間を殆ど無意識に過したのでしたが、しかしいつの間にか、いろいろの意味で、デモクラティックな感化を受けたものらしい。それは文章でもわかります。留学前には邦文の学術論文を、私は殆ど全部文章体で書いていましたし、外に何か口語体で書いたものがあるにしても、ごく堅苦しい感じのものでしたが、帰国後になると全部口語体となったのです。