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かがくひはんのかだい
科学批判の課題
三木 清
線上閱讀三木 清《科学批判の課題(かがくひはんのかだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 20,229 字 · 40 頁
* 文化の諸領域相互の連関の問題は、近世哲学の歴史において、すでにカントによって意識されていた。我々は彼の第三批判書のうちにこの問題への指示を見出すことが出来る。それはその後の哲学においてカントの提出した方向にしたがっていわゆる「理性の体系」の問題として現われ、フィヒテを初めとしてかくのごとき体系を理性そのものの根拠から先験的に演繹するという放胆な、天才的なる種々の企てがなされた。ヘーゲルはこのような先験的演繹に歴史的発展を結びつけた。ヘーゲル哲学の意図を一層実証的な、一層分析的な仕方で解決しようとしたのがドイツ歴史学派であったのである。それ故に文化形態の相互の連関の研究はこの学派の人々の最も好んだ題目のひとつとなっている。現代の哲学においてディルタイはこの問題についても歴史学派の仕事を哲学的に反省し、そしてヘーゲル主義に再び近づいているといわれることが出来る(Dilthey, Das Wesen der Philosophie, 参照)。
** 存在のモデルの意味その他については拙著『唯物史観と現代の意識』参照。
かくて現代哲学の課題は現代におけるイデオロギーの構造の特殊性によって規定されて成立する。