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くうかんがいねんのぶんせき

空間概念の分析

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《空間概念の分析(くうかんがいねんのぶんせき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,744 字 · 107 頁

青空文庫

さてかくして以上三つの名辞は何れも空間そのものを云い表わし尽すことは出来ない。残るものはただ空間(Spatium)であるであろう****。以上の四つのものはスコラ哲学に現われた空間の代表的名辞であることを茲に注意して置こう。

* アリストテレスの範疇の一つが之である。

** 「故に限界されたるものの直接の不動の限界、かくの如きが場処である。」(Physica, 212 a. 21 f.)爾後空間をかかる意味に於ける場処として理解することはスコラ哲学を一貫する本流であった。例えば Gent, Die Philosophie des Raumes und der Zeit 参照。

*** 位置も亦アリストテレスの範疇の一つである。位置と空間との概念規定の相異は、位置解析(Analysis Situs)と幾何学との相異から間接に想見することが出来るであろう。

**** プラトンのティマイオスに於ける空間(χ※ρα)――所謂「プラトンのヒューレー」、prim※(ダイエレシス付きA小文字)re Materie ――はかかる空間と考えられる。これが限界されたるアリストテレスの場処の如きものではなくして単なる延長であること、及び単にアナロギーや譬喩によって空間と呼ばれたのではないということ、その考証に就いてはボエムカーの研究