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たけのさとびと
竹乃里人
伊藤 左千夫
線上閱讀伊藤 左千夫《竹乃里人(たけのさとびと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,338 字 · 29 頁
訳にもゆかず、ようやく口を掩うてこらえたのであった。
先生が物に興ずること、いつでもこんな調子である、二人の太夫の内一人はすこぶる美児であったといえば、先生はランプの影に遮られて見えなく、それは残念であったなどと大に笑った、とてもこれが半死の病人と思えようか、烈しく興味を感じてはほとんど病を忘れて了うのである、
かくのごとく些細なことの内に、先生の大詩人たる性格が躍如として顕われている、われ自ら深く興に入って製作これに従うという順序になっている、先生の文章歌俳が一見平凡なるごとくであってかえって常に人を動すの力があるというも全く以上のような理由に基づくのであろう、事実の上に興味を感じた訳でなく、筆の先に文字の巧を弄だところで、到底読者の感興を促し得るものでない。
正岡を宗とする人は、どうかその名を宗とせずにその実を宗として貰いたいものだ、歌俳以外文章以外のことは、よしそれが文学と密接の関係あることでも、大抵は冷淡に他人視しているものが多い、そういう人は少しくらい歌が出来俳句が出来ても、それは決して正岡宗の人ではない、前にもいうた