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はんちゅうのはっせいがく

範疇の発生学

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《範疇の発生学(はんちゅうのはっせいがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,364 字 · 7 頁

青空文庫

範疇へ暗中飛躍することも出来るのである。孔子とソクラテスとを縫い合せるなどは、哲学館時代の遺風であるだけに、罪のない方である。今この二系統の範疇の間に翻訳を施すことは、この二系統が一見独立しているだけに困難である。でそれは範疇の翻訳と呼ばれる代りに寧ろ範疇の系統的な解釈と呼ばれるに相応しい。二系統の範疇が歴史の完全な連鎖の環を通して直ちに翻訳出来ない時には、人々はこれに系統的な解釈を施して、現在の社会生活のために統一的な世界観を与えるような他系統の範疇にまで、共軛化せねばならぬ。この必要な解釈、共軛化の手続きを拒否すること、これが反動の第二公式である。マルクス主義的範疇は我々の知っている唯一の統一的な理論を科学的な世界観を成り立たせる。処が、例えば元来科学から離れて独立に発達した所の、否科学から独立したためにつとにその発展が行きづまっていた所の、非科学的、非統一的な東洋的範疇をば、何等共軛化することなくして振り回わすのが、この場合の適例である。

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反動のこの第二公式は然し、先の反動の第一公式を採用することによって、自分の根拠づけを見出したと考える。