輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かんざしをさしたへび
簪を挿した蛇
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《簪を挿した蛇(かんざしをさしたへび)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,681 字 · 20 頁
そういう意味での科学は、自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発すると考えるのが妥当であろう。
こういう風に考えてみると、今後は私たちが受けたような非科学的な教育ももっと必要になるのではなかろうか。反語的な言い方になるが、科学精神の涵養もあまり型にはまって来ると、こういう逆説的な言葉も或る場合には必要になって来るように思われる。少くも刺身に対する山葵くらいの役をするのではなかろうか。碧の湖の岸に建っている白い塔の中に、金髪の王女が百年の眠りを眠っている。少年の日にその姿を現実の形に見ることの出来た人が、案外科学上の新分野を開拓して、新しい日本の存在意義を世界に示すようなことになるかもしれない。どうも私には、子供の時から眼覚時計を直すことが好きだったり、機関車の型を皆覚えたりする子供よりも、その逆の型の方が有望なように感ぜられる。子供の頃に正則な科学教育を受けられなかった田舎者のひがみかもしれないが、そういう気がするのだから仕方がない。
それでは仮に以上のような奇矯の説が、一面の真理を含んでいるとしたら、実際に科学教育をどうするかという問題が出て来る。