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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
線上閱讀三遊亭 円朝《菊模様皿山奇談(きくもようさらやまきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 189,935 字 · 379 頁
早「それア宜いな、何ういう塩梅に」
久「今時だから何だえ虫尽しか何かでやれば宜いな」
早「一つ拵えてくんろよ」
久「紙があるけえ」
早「紙は持っている」
久「其処に帳面を付ける矢立の巨えのがあるから、茶でも打っ垂して書けよ、まだ茶ア汲んで上げねえが、其処に茶碗があるから勝手に汲んで飲めよ、虫尽しだな、その女子が此の文を見て、あゝ斯ういう文句を拵える人かえ、それじゃアと惚れるように書かねえばなんねえな」
早「だから何ういう塩梅だ」
久「ま其処へ一つ覚と書け」
早「覚……おかしいな」
久「おかしい事があるものか、覚えさせるのだから、一つ虫尽しにて書記し※よ」
早「一虫尽しにて書記し※」
久「えゝ女子の綺麗な所を見せなくちゃアなんねえ……綺麗な虫は……ア玉虫が宜い、女の美しいのを女郎屋などでは好い玉だてえから、玉虫のようなお前様を一と目見るより、いなご、ばったではないが、飛っかえるほどに思い候と書け」
早「成程いなご、ばったではないが、飛っかえるように思い候」
久「親父の厳しいところを入れてえな、親父はガチャ/″\虫にてやかましく、と」
早「成程……やかましく」