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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《菊模様皿山奇談(きくもようさらやまきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 189,935 字 · 379 頁

青空文庫

ところで僅かな事でございます。お竹は例の胴巻から金を出して勘定をいたし、そこ/\手廻りを取片附け、明日は早く立とうと舁夫や何かを頼んで置きました。其の晩にそっと例の早四郎が忍んで来まして、

早「お客さん……お客さん……眠ったかね、お客さん眠ったかね」

竹「はい、何方」

早「へえ私でがすよ」

竹「おや/\御子息さん、さ此方へ……まだ眠りはいたしませんが、蚊帳の中へ入りましたよ」

早「えゝ嘸まア力に思う人がおっ死んで、あんたは淋しかろうと思ってね、私も誠に案じられて心配してえますよ」

竹「段々お前さんのお世話になって、何ぞお礼がしたいと思ってもお礼をする事も出来ません」

早「先刻親父が処え貴方が金え包んで種々厄介になってるからって、別に私が方へも金をくれたが、そんなに心配しねえでも宜え、何も金が貰いてえって世話アしたんでねえから」

竹「それはお前の御親切は存じて居ります誠に有難う」

早「あのー昨夜ねえ、私が貴方の袂の中へ打投り込んだものを貴方披いて見たかねえ」

竹「何を…お前さんが…」

早「あんたの袂の中へ書えたものを私が投り込んだ事があるだ」

竹「何様な書いた